ゆずが美味しかったので
前回ゆずの効能を紹介しました。
先日作った「ゆずジャム」が美味しかったこともあり、後日同じ方から金柑も購入しました。
金柑シロップを作って、残り半分は甘露煮に
今回は金柑の効能についてのおはなし
金柑の栄養と効能
金柑はミカン科キンカン属の常緑低木。
漢方での生薬名は「金橘(キンキツ)」と呼ばれており、
昔から風邪予防や咳止めの民間薬として利用されてきました。
金柑の果肉は酸味が、果皮には甘みとほろ苦さがあり、
金柑は他の柑橘類と異なり、皮ごと食べることができます。
金柑の栄養
・ビタミンC:
あの小さな金柑はレモンと同じくらい豊富なビタミンCが含まれています(49mg/100g)。
ビタミンCは抗酸化作用や免疫力を高めたり、細胞間を結びつけるコラーゲンの生成を促進する働きなどがあります。
・ビタミンE:
ビタミンCと同様、抗酸化作用をもち、血流を改善させる働きがあります。
・ヘスペリジン:
フラボノイドの一種でビタミンPとも呼ばれている、果皮や果肉をつつむ小袋(じょうのう)に含まれる成分。
ビタミンCの吸収を高める効果があり、血管の強化や血流を改善させる働きもあります。
また、ヘスペリジンはアレルギー反応による炎症を抑える作用もあります。
・カルシウム:
金柑に含まれるカルシウムは果物の中でもトップクラスの含有量(80mg/100g)。
歯や骨の成形や肌のターンオーバーを整える働きがあります。
金柑の効能
・咳や喉の痛みに:
古くから金柑を刻んで乾燥させたものを生薬「金橘」として利用されていたように、
喉を潤し、喉の炎症を取り除き粘膜をつよくする働きがあります。
中国では「風邪が流行れば金柑が売れる」という言葉があるほど、金柑は風邪の妙薬と言われています。
・疲労回復、肌荒れ改善:
豊富に含まれるビタミンCの働きにより期待できます。
・腸内環境の改善:
果皮や果肉のスジの部分には食物繊維のペクチンが含まれています。
整腸作用があるので腸内環境の改善が期待できます。
・血流の改善、抗アレルギー作用:
果皮ごと食べることで、ヘスペリジンを効率よく摂取でき、その効果が期待できます。
金柑はまるごと食べよう!
◎生のまま食べる:
生のままパクっと一口。
少し苦味があるものの皮のほのかの甘みと果肉の酸味が合わさった甘酸っぱい独特の風味が味わえます。
さらに、加熱すると半減してしまうビタミンCも生のままで食べることで、栄養を失わず摂ることができます。
◎金柑の甘露煮:
金柑と砂糖とお水でコトコト20分程度煮ると、果皮も柔らかい甘露煮ができます。
お茶請け菓子や風邪予防に。
◎金柑シロップ
金柑を4等分にして砂糖と一緒に漬け込むだけ。
約2週間できんかんシロップの出来上がり。
炭酸で割ったり、お湯で割って風邪予防。咳にも効くと言われています。
食べすぎ注意!
金柑を一度にたくさん食べすぎると、金柑へのアレルギーがある場合
唇や口がしびれたり、喉が痒くなる場合もあるようです。
一度に食べるのは2,3個程度にして、違和感を感じたら食べるのを控えた方がよさそう。
おまけ
ゆずと同様に金柑も古くから日本の冬に親しまれていた柑橘類です。
美味しくまるごと食べて風邪予防、体調管理に役立てたいものですね。