「よいしょ」「よっこいしょ」「どっこいしょ」動作と一緒に出てくる言葉

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気がついたら、気になってきた言葉

12月に入り寒くなってきたからか、このところ身体を動かすたび

「よいしょっ」

「よっこいしょっ」

と、無意識に掛け声が出てきます。

同世代の家族からは、日常まず出てこない言葉なので、
我ながら「なんだか年寄りじみてるなぁ」と思いつつ、
それでもやっぱり無意識に「よいしょっ」と出てます。

よく考えると、なんで動作の掛け声が「よいしょっ」なんだろう?
日本語以外でも「よいしょっ」と言うの?(←いや、言わないか)
他の国は別の言い方があるの?
と、気になってきました。

今日は「よいしょ」「よっこいしょ」(掛け声)について

「どっこいしょ」の語源

「よいしょ」「よっこいしょ」と同じく動作をするときの掛け声の一つに「どっこいしょ」があります。

この「どっこいしょ」の語源は仏教用語の「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」であるという説があります。
 ・「六根」とは私欲や煩悩、迷いを引き起こす目・耳・鼻・舌・身・意の六つの器官のこと。
 ・「清浄」とは煩悩や私欲から遠ざかり、清らかで汚れがない境地のこと。

六根を清浄にして修行に臨むということから、修行僧が「ろっこんしょうじょう」と唱えながら山登りをする姿を目撃した里の民が真似るようになり、

「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」→「六根浄(ろっこんじょう)」→「どっこいしょ」→「よっこいしょ」→「よいしょ」

と変化していったのではないかと。

また別の説では、「どっこいしょ」はヘブライ語の祈りの言葉(ドケッイェシュ)から来ているのではないかとも言われています。

「ドケッイェシュ」から「どっこいしょ」へ、そして「よいしょ」へ。

確かにこの説もありえなくなさそうですが、どうやって日本にヘブライ語がやってきたのか謎ではあります。

世界の掛け声

日本では「よっこいしょ」ですが、身体を動かす時の掛け声は他の言語でもあるようです。

◎フランス語:Hop la(オップラ)、oh hisse(オーイス)
 ※綱引きの掛け声「オーエス」はこの「oh hisse」からきています。

◎ドイツ語:Hau ruck(ハウルッ)

◎中国語:吭哧(kēngchi)

◎韓国語:으샤 으샤(ウシャ ウシャ)

英語は掛け声にあたるものは特になく
強いて言うなら「One, Two, Three」や「Here we go」が近いようです。

「よいしょ」「よっこいしょ」掛け声は脳にも身体にも効果があった?

◎身体を動かすときに「よいしょ」と声を出すことで、いろいろな考えを調整する「前頭前野」の働きを抑えて運動に集中することができます

◎「よいしょ」と掛け声をあげることで、「からだが覚えている動き」を司る小脳の働きが活発し、無意識的な運動がしやすくなります

と、掛け声をあげることで脳の運動性能があがりパフォーマンスUPへとつながるようです。
(そう言えば、スポーツ選手も何かしら掛け声あげていますね)

さらに、「よいしょ」と声に出すことによって、無意識にお腹に力が入るので体幹が安定して腰への負担も減ります

「よいしょ」(掛け声)、実は身体がより動きやすく、守るため無意識に出てくる言葉のようですね。

おまけ

「よいしょ」「よっこいしょ」と「どっこいしょ」

年寄りじみてるなぁと思っていましたが、実は身体によいことをしていたんだと気が付きました。
(確かに、寒くなって出てきた腰の痛みを庇ってたのかも)

そして、今度から「よいしょっ」と言っていることに気がついたら(六根清浄説を採用して)「あぁ、修行してるんだなぁ」と思うことにします。

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