モデルは渋谷にあり
子どもの頃、音楽の時間に歌った「は~るのおがわはさらさらゆくよ~」
「春の小川」は1912年に発表された文部省唱歌。
100年以上日本各地の小学校で歌い継がれています。
この歌のモデルとなる小川は渋谷区にありました。
代々木~代々木八幡にかけて歩いていると、ちょいちょい見かける電信柱の案内。
今回はこの「春の小川」をあるいたはなし
水源は住宅地の中に
「春の小川」のモデルとなった川は渋谷川の支川「河骨川」。
この歌は、河骨川のある代々木八幡村で暮らしていた高野辰之によって作詞されたものと言われています。
河骨川は1964年の東京オリンピック時に暗渠(外から見えない水路)化されました。
そのため現在は川を見ることはできませんが、電信柱の案内でその跡をたどることはできます。
さっそく「春の小川」をたどってみましょう。
まずは代々木駅西口からスタート
代々木駅から西に進むと、高野辰之住居跡が見えてきます。
さらに西へ進み住宅地の中に入っていきます。
「水源スグ」の案内発見!
「スグ」ってどこよ?とウロウロしながら案内の反対側をみると
えっ「ソコ」なの?
河骨川は暗渠化されているので、水源はこのマンションの下にあるようですね。
ここから小川の跡をたどっていきます。
歩いていて「いい匂いがするなぁ」と思ったら
石焼き芋屋さんでした。下町らしい風景です。
さらに細い路地を入って行きます。
ぐんぐんまっすぐ進んでいくと
小田急電車が見えてきました。
行き止まりとなってしまったので、迂回して線路の反対側へ向かいます。
線路沿いを進む
国立オリンピック記念青少年総合センターの横を通り、
線路沿いの道へ
この反対方向は残念ながら通行止め
細い路地を歩いていきます。
歌碑がありました。
歌碑の横は「渋谷はるのおがわプレパーク」子どもの遊び場になってます。
再び線路沿いへ、代々木八幡駅が見えてきました。
そして宇田川へ
駅の近くで再び住宅地に入ります。
その通りって「どの通り?」迷いながらも、
しばらく歩くと宇田川遊歩道になりました。
どうやらこの辺りが河骨川と宇田川が合流する地点のようです。
代々木八幡駅周辺は「春の小川」のふるさとだけあり、こんなペイントもありました。
モデルとなった河骨川は暗渠化されましたが、その跡をたどると細い路地が多く、今も静かな住宅地。
この歌ができた当時はメダカが泳ぎ、ほとりには花々が咲いていて、
歌詞にあるように「さらさらと流れる」のどかな風景だったんだろうなぁと思いを馳せることができました。
今年の秋以降、晴れた日はこんな雲ひとつ無い空が続いていますね。