ゆずの香りが恋しくなる季節
晩秋から冬へ。
すっかり寒くなり、風邪も気になる季節になってきたこともあり、
今回はメルカリで無農薬のゆずを購入しました。
近くにに産地直売所や道の駅などがあれば便利なのですが、
周辺にはないので、時々メルカリも利用してます。
箱の外からも香るほど、パンパンに入って届いたゆず(1.5キロ分)
まずはゆずジャムをつくって
残りはゆず酒にしました。
今回はゆずについてのはなし
ゆずの栄養と効能
ゆずはミカン科の常緑植物で、柑橘類の一種。
中国が原産地ですが、日本へは1000年以上前、平安時代初期に伝わり日本各地に広まりました。冬至にゆず湯に入る習慣は江戸時代から。
遠い昔から日本の冬にはかかせない柑橘類です。
ゆずの栄養
ゆずに含まれるビタミンCの含有量は柑橘類の中でもトップクラス。
(あの酸っぱいレモンの3倍あります)
他にもさまざまな有効成分が含まれていますが、
特に豊富なビタミンCが風邪予防、美肌をつくると言われています。
ゆずに含まれる成分は果実・果皮・種でそれぞれ異なります。
果実:
クエン酸・リンゴ酸・酒石酸を、果汁にはカリウム、カルシウムを多く含みます。
豊富な酸味成分は疲労回復や胃液の分泌、整腸作用が期待できます。
果実周りについている白い綿の部分や筋の部分には、「ヘスペリジン」が多く含まれており、血管の強化、むくみ予防に働きます。
果皮:
ビタミンC、カリウム、カルシウムが豊富。
特にビタミンCは果実よりも果皮に多く含まれています。
ゆずの独特な香りをもたらす成分「リモネン」は、ストレス緩和、気分をリフレッシュさせます。
種:
種の周りのヌルヌルしている成分「ペクチン」は水溶性の食物繊維。
整腸作用、血糖上昇の予防、コレステロール値を整えます。
(ペクチンは果皮にも多く含まれています)
ゆずの効能
◎抗酸化作用・免疫力UP:豊富に含まれるビタミンCの働きにより抗酸化作用や免疫力を高めます
◎疲労回復・整腸作用:クエン酸・リンゴ酸は疲労の原因物質である乳酸を分解する働きがあり、胃酸の分泌を促進します。香り成分のリモネンはリラックス効果があります。
◎血行の改善:カリウムの働きでむくみ対策に。リモネンは交感神経を刺激し血流を促します。
◎美白効果:シミやソバカスの原因となるメラニン色素を抑制する、こちらもビタミンCによる効能です。
ゆずには柑橘系の果物特有の成分のビタミンCやクエン酸、リモネンなどが多く含まれており、さまざまな効能があります。
ゆずは捨てるなし、まるごと使おう!
◎ゆず湯は、お風呂にまるごとチャポンと入れて血行促進や保温効果に。
さらにゆずの香りでリラックス。昔から「ゆず湯に入ると風邪をひかない」と言われています。
◎ゆず酒はゆずをお酒につけこむことで、果実・果皮・種から有効成分が抽出され、
冷え性改善や疲労回復、風邪予防などの効果があります。
◎果実・果皮を砂糖やハチミツで漬け込んだゆず茶(ゆずジャム)。
お湯を注げば、いつでもゆずの栄養がまるっと摂れます。
◎種は乾燥させたあと煮出して「種茶」に。
煮出すことで種に含まれている成分が溶け出し美白、保湿効果が期待できます。
また、種を焼酎に漬け込んで美肌へ導く化粧水にもなります。
ゆずは皮・実・種それぞれに効能をもつ成分が多く含まれています。
ゆずは捨てるところがありません。
あますところなく使って、冬を楽しみましょう!
おまけ
日本でのゆずの北限は青森までで、北海道にはゆずがないそうです。
学生時代にこのことを教えてくれた北海道出身の「ゆず」ちゃん、元気にしてるかなぁ。