以前こちらで、入浴剤として「重曹+ハッカ油」を紹介しました
我が家は重曹をお風呂だけではなく生活のさまざまな場面で利用しています。
今回はそんな重曹のおはなし
重曹ってなに
重曹の正式名は「炭酸水素ナトリウム(NaHCO₃)」
水にとけると弱アルカリ性の性質をもつナトリウム化合物です。
(食塩と同様のナトリウム化合物なので、なめると塩っぽい味がします)
もともと日本では炭酸水素(HCO₃)を「重炭酸」、
ナトリウム(Na)を「ソーダ(曹達)」と読んでいたので、
炭酸水素ナトリウムのことを「重曹」と呼ぶようになったそうです。
英語名では「ベーキングソーダ」、お菓子の材料でよく見かけますね。
重曹の作用
発泡、膨張作用
重曹は酸性の物質により炭酸ガスを発生します。
加熱によっても重曹が分解されて炭酸ガスが発生します。
パンやケーキで重曹を使うのはこの炭酸ガスの泡を利用して生地をふくらませるためです。
同じ炭酸ガスの発生でも酸と加熱の場合では反応の過程が異なり、
酸の場合の方が細かい多くの泡がでます。
中和作用
重曹は水に溶けると弱アルカリ性となるので、酸に対しての中和剤として働きます。
キッチンの油汚れはそのまま放置しておくと酸化して頑固な汚れになります。
衣類についた皮脂汚れも酸化して酸性の脂肪酸になります。
この汚れに重曹を用いることで酸化した汚れが中和されて水に流せる状態になります。
消臭、吸湿作用
重曹の中和作用には消臭効果を促し同時に吸湿する作用があります。
ニオイには酸性とアルカリ性のものがあり、
体臭やさかなの生臭さは酸性のニオイです。
重曹のアルカリ性が酸性と中和してニオイの元を消臭します
ただし、トイレのアンモニア臭や煙草の副流煙はアルカリ性なので中和されません。
軟水化作用
重曹は水の中のカルシウムやマグネシウムなどミネラルと結合して、硬い水を
やわらかい水(軟水)に変化させる作用があります。
お風呂に重曹をいれるとお湯がやわらかくなり、
ほんの少し重曹を加えたお水を使うと、お茶や出汁がよく出て美味しくなります。
研磨作用
重曹の粒子はやわらかいので、クレンザーとして使うことができます。
少し水を加えてペースト状にして磨くと、プラスチックなどのやわらかいものでも傷つけず磨くことができます。
重曹の使いかた
重曹は料理から掃除、消臭と生活の中でたくさん活躍する場面がありますが
今回は我が家でよく使う使い方をいくつか紹介します。
・研磨剤として:
食器を洗ったあとの最後に重曹をふりかけて、シンクを洗うと水垢やぬめりがとれてピカピカになります。
・お鍋の焦げをとる:
うっかり焦がしてしまったお鍋は、お鍋に重曹とお水を入れて沸騰させ自然に冷ました後
スポンジで磨くと焦げがツルンととれます。
・消臭剤として:
重曹は消臭+吸湿作用があるので靴箱(下駄箱)へ蓋を開けた瓶に重曹を入れて置いておくだけでOK。
しばらくたったら瓶の中の重曹は掃除用に使って入れ替えます。
・重曹スプレーで掃除につかう:
水に溶かした重曹水をスプレーボトルに用意しておけば、キッチンの油汚れやトイレ掃除につかえます。
・野菜を洗う:
野菜や果物についた残留農薬を落とすため、調理する前に重曹を溶かしたお水に30秒くらいつけて洗います。
・入浴剤として:
重曹はお湯に溶けると弱アルカリ性になります。
弱アルカリ性のお湯は皮脂汚れやタンパク質を分解する働きがあります。
肌の保護、温浴効果、疲労回復などの効果が期待できます。
(重曹=炭酸水素ナトリウム、温泉にも含まれている成分ですね)
さらに残り湯は重曹の研磨作用や殺菌作用で浴室の掃除もでき、一石二鳥です。
・歯磨き時のうがい水に使用:
歯磨き時、コップに入れた水に重曹を少し加えて、うがいをすると口の中がサッパリします。
※重曹の粉を直接歯磨きに使うのは歯への研磨作用が強いので避けた方がいいです
・重曹+クエン酸で炭酸水をつくる:
コップに重曹とクエン酸を小さじ1ずつ入れてお水を加えると炭酸水ができます
(クエン酸が多いとすっぱく、重曹が多いと苦味が強くなります)
お水を一度に入れると重曹とクエン酸が反応してシュワシュワと
泡がコップから溢れてしまいます。
コップにお水を入れるときは最初に少し加えて混ぜるのがコツです。
私は食事前やお風呂上がりに、にがりを数滴加えて飲んでます。
おまけ
重曹は料理、掃除、お風呂・・・毎日ガンガンつかえるので、
我が家はこちらの天然重曹をキロ単位で購入しています。
5kでこの値段はかなりコスパがよいと思います