クローブとは
クローブはフトモモ科の樹木「チョウジノキ」の花蕾を開花する前に摘み取り
乾燥させたもの
チョウジの花蕾が釘(くぎ)に似ていることから、
和名は釘と同じ意味をもつ「丁」を用いて「丁字(チョウジ)」と呼ばれており、
とても強い香りをもつので「百里香」「丁香」とも呼ばれています。
※クローブの名前はフランス語の釘を意味するクル (Clou) からきています
クローブはコショウ、ナツメグ、シナモンに次ぐ「世界四大スパイス」の一つとして
クレオパトラも愛用していたという古代から世界中で使われている香辛料です。
クローブの効果
クローブに多くふくまれる成分「オイゲノール」は、ファイトケミカルの一種で
・抗酸化作用
・鎮痛作用
・消化の促進作用
・去痰作用(呼吸を楽にする)
・防虫作用
など、さまざまな効果・効能があります。
さらに、クローブに含まれる「カリオフィレン」成分には
リラックス効果や血行促進効果(身体を温める)などもあります。
クローブはこのようにたくさんの効果・効能があることから
生薬として漢方でも使われています。
クローブの使い方
・クローブ紅茶
クローブで煮出したお湯を使って紅茶を淹れるだけでできあがり。
クローブは抗菌作用があるので口の中をサッパリさせ、胃腸の消化促進も期待できます。
・虫除け
ゴキブリ、蚊、ムカデ、ハエ、ダニ など
クローブの香りを苦手とする虫に対して虫除け効果がります。
これはクローブの成分「オイゲノール」の鎮痛作用が虫の神経へ影響するため。
特にゴキブリには効果があります。
作り方:
クローブをお茶パックに入れて家の中の気になるところへ置いておけばOK
ペットや小さなお子さんがいらっしゃる場合は、
誤飲を避けるためクローブのアロマオイルを使って
無水エタノール、水でクローブの虫よけスプレーで対応することもできます。
この虫よけスプレー、前回紹介したハッカ油と混ぜてもさらに効果が期待できそうです。
・肉料理の臭み消しとして
カレーやポトフにホールのまま入れたり、ミルでパウダー状にしてハンバーグや
ミートボールに加えると臭み消しになります。
・歯痛、口臭予防などの口腔ケア
クローブを入れて沸かしたお湯を冷ましたものでうがい、
歯痛の時にはクローブを一つ口に入れて噛みます。
・はちみつに加えて喉の痛みの解消に
はちみつにミルでパウダー状にしたクローブを加えて一晩寝かせてから使用します。
特にかゆみを伴う喉の痛みに効果が期待できます。
・クローブ水
水500mlにクローブ1、2個とにがりを数滴加えて飲料水として飲む。
クローブのもつ抗菌・抗ウイルス作用が感染症対策にもなります。
合わせて口臭予防や消化促進も期待できます。
スパイス用の瓶で買うより、こっちのほうがお得かも
おまけ
先日ひょんなことからクローブ(丁字)をたくさんいただきました。
虫よけに効くと聞いたことがありますが、普段使ったことがないので、
どうしようかしら?と今回クローブの使いみちを調べてみました。
身体を温めたり、感染症対策や鎮痛作用で喉の傷みを解消するなどの効果があるので、
これから寒くなる季節でも大活躍しそうです